決まったスタイルから抜け出せない! そんな人のファッションを変える3つのステップ

決まったスタイルから抜け出せない! そんな人のファッションを変える3つのステップ

こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。

決まったスタイルから抜け出せない! そんな人のファッションを変える3つのステップ

noteでの連載「おしゃれの呪いを解くnote」、引き続き更新しております。

昨日の更新分はこちら。

「服装に無頓着である」という評価の出どころ【おしゃ呪解vol.3】|久野梨沙|服装心理学・スタイリスト|note

 

そういえば、この記事を読んだ方から

 

「こだわり派」の人をスタイリングする時にはどうするのか?
変わらなくてもいいっていうことなら結局スタイリングしないの?
もしくは本人の希望通りのアイテムしか薦めないってこと?? 

 

といった質問をいただきました。

 

Twitterでも

 

 

と呟きましたが、ブログではこの辺りのテクニックをもう少し細かくまとめてみたいと思います!

 

服装にこだわりがある人をスタイリングし、今とは違うスタイルにするときの3つのステップ

服装心理診断でいう「規律性」が高い性格の人は、一度ファッションへのこだわりが出ると、簡単にスタイルを変えようとしません。

 

※ちなみに「服装心理診断」でわかる5つの価値観は以下の通り。

決まったスタイルから抜け出せない! そんな人のファッションを変える3つのステップ


それでも何らかの理由で服装を変えようとするなら、

 

①その人のファッションにおけるこだわりポイントを最小要素にまで絞り込む

 

②そのこだわりポイントとは違う要素の中で、ファッションを変える目的を満たせる要素を探す

 

③その要素を変えることでファッションを変え、課題を解決する

 

という3つのステップを踏みます。

 

では早速一つずつ見ていきましょう。

 

①その人のファッションにおけるこだわりポイントを最小要素にまで絞り込む

洋服における「規律性」のこだわりポイントはほとんどの場合、洋服の3要素に加え、プラス3つの要素のいずれかに属しているはずです。

決まったスタイルから抜け出せない! そんな人のファッションを変える3つのステップ

 

 

上図の通り、色・質感・形・機能性・価格・ブランドのいずれか、もしくはどれか複数に分類されるはずです。

これは、そのこだわりを持ったお客様がこれまで選んできた服やどうしてそれを選んだか、また、買った(薦められた)けれど着なかった服があればそれがどんなものだったかなどを細かくヒアリングし、そこから絞り込んでいきます。

 

お客様自身が明確に自分のこだわりを言語化できるわけではありませんので、カウンセリング能力が問われる部分です。

 

②こだわりポイント外の要素で、ファッションを変える目的を満たせる要素を探す

 

ちなみに、noteで取り上げた「アメリカ生まれの某カジュアルブランドを着続けた人たち」のこだわりポイントは、ほとんどの人が形と素材でした。

 

素材はハリがある点や丈夫である点、目が詰まっている点やフラットな点を好む方が多かったです。
そして形は太くもなく細くもなく、肩周りが動かしやすく、適度に直線要素が入っていてきちんと感が出る・・・・・・という点が支持されています。なので、この二つの要素さえ押さえておけば、全く違うブランドをお薦めしても抵抗せず着てもらえますし、色なんかは意外と遊びのある使い方をしても大丈夫なことがほとんど。

 

なので、例えば他のブランドのアイテムを使ってカラーリングの傾向をこれまでと変えることで、全体の雰囲気もずいぶん変化させることができるのです。

 

また、同じくnoteで取り上げた「常に登山服の男性」。
彼は機能性重視のタイプだったので、アウトドアブランドを使ってそれらはキープしながら、デザインをできるだけストリート寄りにすることで妥協点を探りました。

 

③こだわりポイント外の要素を使って、ファッション課題を解決する

決まったスタイルから抜け出せない! そんな人のファッションを変える3つのステップ

 

最後のステップでは、そのスタイリングのきっかけが自分であるかそれとも第三者であるかによって、動かせる要素の大きさや幅がだいぶ変わってきます。

 

パーソナルスタイリングを依頼しているということは、ファッションにおいて何らかの課題が発生しているということです。
そのこだわりの服を着ていることで何か自分の生活に不具合が生じているのか。

もしくは、周りが何らかの理由でその服を変えてほしいと思っているのか。

 

前者のように、動機が自分起点の場合には、比較的変化させられる幅は大きくなります。本当に最小単位のこだわりポイントさえ押さえておけば、あとは、勇気を持って変えていただけることが多い。

というのも、変わらなければ自分が困るわけですから。

 

しかし、相手起点のスタイリングの場合には話が違います。自分自身はそのこだわりファッションで全く困っていないわけですから。

とはいえ奥様やお子さんなどの大事な人や、もしくは会社からの要請といった、重要な関係性からのリクエストなので渋々変わらざるを得ない・・・といったところです。

この場合にはやはり大きく変えてしまうと抵抗が生まれて、その依頼者との関係性まで崩れてしまいかねません(服装を変えるって、「規律性」の人たちにとってはそれくらいのストレスです)ので、こだわりポイントをなるべく広めにすくい上げてそれを外さないようにし、最小の要素で見た目の印象が変わるように、そして、依頼者のニーズに応えられるようにしていきます。

 

人の服装を変えるのは、外見面より精神面のフォローが難しい

パーソナルスタイリングでは似合う服の診断やスタイリング技術よりも、お客様や依頼者のニーズをつかんで叶えることのほうが重要で、かつ難しい。

 

私がよくそう言っているのは、特に今回取り上げたような「規律性」の高い人を念頭に置いています。

 

着る本人がどこにこだわっているのか。

そして依頼する人がどう変わってほしいのか。

それらを細かく把握しないことには、両者が納得するスタイリングは非常に難しいということです。

 

 

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久野梨沙 Risa Hisano

スタイリスト・服装心理カウンセラー久野梨沙

(株)フォースタイル代表取締役、(社)日本服装心理学協会代表理事。

大手アパレルメーカーで年間売上総額60億円に上るアパレル商品を手掛けた経験と、 心理カウンセラーとしての知識を活かし、独自の「服装心理学に基づくパーソナルスタイリング」を生み出しました。
All Aboutファッションガイドなどファッションライター、セミナー講師としても活躍中。

プライベートでは2016年生まれの男児を育てる1児の母。

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