パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラー久野梨沙

こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。

 

さて。
先日初めて私のパーソナルスタイリングを受けて下さったお客様が、

「実はこのサービスを受ける前は、似合う服の診断を受けると、それしか着なきゃいけなくなってしまって、おしゃれの幅が狭くなるような気がして少し不安でした」

と教えて下さいました。
これを聞いて、ああ、そのあたりの発信が足りなかったなーと反省しつつ今日はこのブログを上げております。

 

確かに、スタイリストの中には「似合う服にとらわれすぎないように、うちでは一切の診断はしません」と言っている人もいるようですし、元々好きなジャンルの服が決まっている人ほど、「自由におしゃれをしたいから診断は必要ない」と考える人が多いようです。
スタイリストがどのようにスタイリングするかはその人の自由なので正解・不正解はもちろんありません。個人のおしゃれの楽しみ方も同様です。
しかし、「似合う服を知るとコーディネートの幅が狭まってしまう」というのは果たして本当なんでしょうか?

 

私自身も元々は一人のおしゃれ好き。
アパレルメーカーに入社した当時は自分が担当するブランドの雰囲気に関係なく好きな格好をしていよう!と決意していましたし、似合う服の診断を自分が受けるというのもまったく必要性を感じていませんでした。
しかし実際にアパレル業界に入って企画職をやってみて痛感したのは、今まで自由に様々な服を着ているつもりだったのに、実は非常に限られたジャンルの服しか着ていなかったということです。
自分が袖を通したことのない、数え切れないほどのブランドが世の中には存在していました。

しかし、私の体は一つ。そして1日は24時間。
全部のブランドを着ようと思っても無理な話です。
そこで似合う服の勉強を改めてしてみて、自分では着ようとは思ったこともないけれど理論的には似合う、というジャンルの服も着てみることからスタートしてみました。
すると、ぐぐぐっとコーディネートの幅が広がったんです。

かつての私のように、服が大好きでどんなに色々な服を着ているつもりでいても、やはり無意識に洋服の選ぶ範囲には偏りがあります。
例えばそれが似たような色ばかり選んでしまうという癖だったり、似たようなデザインばかり選んでしまうといった癖だったり。

そんな「服選びの癖」から逃れるにはどうしたらいいかというと、まずは自分の選ぶ服の種類にどんな偏りがあるのかを知ることです。
それには、「世の中にはどんな服の種類があるのか」というのを知る必要があって、そのときに「似合う服の分類」で理解するのが近道。
売っている服をパーソナルカラーの4タイプで分類すれば、「Autumnタイプの色の服は私ほとんど持っていないな」とか気づけるというわけですね。

 

もし似合う服の診断を受けた結果コーディネートの幅が狭まってしまったとしたら、それは診断を受けたことが悪かったのではなく、「似合う服を着なければいけない」という考え方に囚われてしまったからではないのかな、と思います。

そういう「○○すべき」という思考に囚われがちな人は、きっと真面目な人。
このタイプは、仮に似合う服を診断しなかったとしても、既に「会社にはきちんとした格好で行くべき」「デートには女性らしいファッションをするべき」といった様々な囚われに縛られている可能性が強いです。

むしろ似合う服の診断を受けて「こんな服を着てもいいんだ!」といった新たな発見をすることで、その囚われから解放される人の方が多いのです(実際、この間終わったセルフコーディネートレッスン第1期でもそんなご感想をいただきましたね・・・→これ)。

 

似合う服を知らずにおしゃれをしようとするのは、地図もコンパスも持たずに出かけようとするのと同じこと。
地図がない状態ではどこに何があるかすらわからず、行きたいところに行く以前の問題で、「どこに行きたいか」も考えられませんよね。

本当の意味で自由なスタイリングをするためには、まずは現状と理想の把握は欠かせないと思うんです。
自分がどのような服を着たら一番素敵に見えるのか。そして自分が好きな服は何なのか。
その隔たりを知ること、そしてその上で好きな服をどれくらい優先するのかを考えること。それこそが本当の意味で似合う服の囚われから自由になる方法だと思うんですよね。

 

似合う服を知ったとき、多くの人が「こんなデザインの服(もしくはこのブランドの服)、着たことなかった!」と言います。今まで全く目に入ってこなかったから手にも取らなかった、と言うんです。
似合う服の診断はあなたを縛るものではなく、新しい可能性と出会わせるもの。
その上で似合う服を着ることを選ぶも選ばないも自由です。
自分も見たことがない自分に出会う、という気持ちでぜひ診断を受けてみてください。

ちなみにもしスタイリストに似合う服の診断を受けて、似合う服を着ること以外の選択肢を提示されなかった場合には・・・そのスタイリスト自身に「似合う服を着なければならない」という思い込みがあることが問題であって、診断を受けたこと自体に問題があったわけではない、ということもぜひ覚えておいて下さいね。

 

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