こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。
先日サロンに初めて来たお客様に、
「壁紙が紫なんておしゃれですね〜!僕は紫なんて合わせづらそうでなかなか選べないなぁ・・・」
って言われたんです。
▲うちのサロン。壁の一部が紫です。
で、その言葉を聞いて
「あぁ、そうかぁ。紫の世間一般的なイメージって『合わせづらい』なんだなぁ・・・」
と、改めて実感しました。
確かに、以前からお客様に紫の洋服をお勧めすると、まず初めに「こんな色、初めてです!」ってちょっと驚かれることが多いです。
しかーし!
無難から脱して、垢抜けたい。
でもコーディネートしやすい色が良い!
というお客様に私がお薦めする色は、まずパープルなんです。
この記事の内容
人はなぜ「ネイビー」を合わせやすい色だと思うのか
「なぜパープルやグリーンが合わせやすいのか」を語る前に、そもそも、みーーんなが合わせやすいと大絶賛する、紺。
どうして合わせやすいのか、その理由を考えたことありますか?
はいこちら、色相環。
虹の色を輪っか上に並べたもので色彩学ではよく用いられる図なんですが、色の性質がよくわかるんです。
この色相環の中で、高い位置にある色ほど、明るい色です。逆に低い位置にある色が暗い色で・・・一番低い位置にある色は何ですか?青ですよね。
そして紺は、というと、青にグレーを混ぜてもっと暗くした色。
つまり、色の中で一番暗い色である黒にかなり近しい暗さを持っているんです。
色は、暗くなるとその色の個性が薄まって、どんなに明るい派手な色と合わせても喧嘩しなくなります。
これが、なんとなくネイビーを選ぶと合わせやすく感じる理由ですね(ジーンズ着まわし最強説の理由とも言えます)。
「黒だと暗すぎるな・・・じゃ、ネイビー!」っていう選び方は、色彩論から見ても理に適ってるというわけ。
ネイビーとパープルはお隣同士の似た色
で、さっきの色相環もっかい戻って見てみましょう。
わかりました?紫って青の隣の色なんです。
この色相環は徐々に色が変化するように並んでいるので、隣同士にあるということは、かなり似た色だ、ということ。
紫は青に赤を少し混ぜただけの色なので、非常に青に似てるんです。
色相環の下の方にあるから十分な暗さもあり、とても合わせやすい色なんですよね。
ちょっと赤が混ざることで、色彩心理的には華やかさが加わる。
だから垢抜けも叶う、というわけ。
垢抜けたいなら、ベーシックなアイテムをパープルに置き換えるだけ!
Instagramから、事例をいくつか見てみましょう。
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白トップスとシンプルなパンツの組みあわせですが、ボトムが紫なだけでモードな雰囲気に!
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こちらはインナーとコートがモノトーンなので、ボトムまでネイビーじゃちょっと地味ですよね。
そこを少しズラして紫、だとおしゃれになるんです。
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シンプルなワンピースも、パープルを選べば程よく華やかに。
黒のタイツを合わせても重くならないのが◎!
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ネクタイにもパープルはお薦め!
ネクタイね・・・、ほんっと、ネイビー一辺倒って方、多いんですよ・・・。
グレーのスーツにネイビータイだとちょっと堅すぎるシーンもありますが、こんな風にパープルに変えると一気に洒脱になりますよ!
パープル食わず嫌いなお客様でも、こんな風に色相環を見ながら色彩理論をベースにお話しすると納得してトライして下さる方が多いです。
一度着てみれば、「あれ・・・?意外に派手じゃないし合わせやすい!」ってわかるはず。試着だけでもぜひ一度お試しあれ!
ちなみにこの理屈を応用すると、ネイビーの代わりにグリーンで置き換えてもそこそこ良い、ということに。
なぜ「そこそこ」かというと、グリーンは紫や青ほど暗い色ではないので、一部組み合わせづらいものが出やすいということなんですが・・・・・・。
でも、グリーンは青に黄を足した色なので、パーソナルカラー診断済みの方で自分がイエベだと知っている方は、パープルよりグリーンを選んだ方が手持ちの服に合わせやすく感じるかも。
逆にブルベなら迷わずパープルお薦めです!(イエベにも似合う紫はありますが、数が少なめなので・・・)
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2月のテーマは「『心の感じ』をとらえる・気づくファッションセラピー」
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2023年2月のレッスンテーマは「『心の感じ』をとらえる・気づくファッションセラピー」。
自分の服を選ぶのに当たって「これは似合うかな?」とか、「会社に着ていってもおかしく思われないかな?」といった他人軸でばかり考えてしまう人、多いですよね。
また、着回しとかコスパといった理論だけで判断してしまいがちな人もいるでしょう。
でもそれって、本当にあなたが着たい服ですか?
他人軸や理論だけでなく、自分の「気持ち」でも服を選べるようになると、おしゃれの体験はもっと奥深いものになります。
そこで2月のメールレッスンでは、自分の気持ちにフォーカスして服を選ぶことについて「フォーカシング」という心理療法を応用しつつ、そのメリットと方法についてお伝えしていきます。
服を通じて、自分の内面とじっくり向き合う1ヶ月を過ごしましょう!
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