こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。

今日はニュースのネタから。

ブーツが売れない!

安室ちゃん最後の紅白で涙してから早くも1週間以上経ってしまいましたが、まさに「アムラーブーム」全盛期が、ちょうどブーツ人気の最盛期に当たるわけで、あれから早20年強。
確かにそろそろリバイバルブームが来てもおかしくないくらいの時間が経っていますが、一向にブーツの流行が再燃する気配はありません。

紹介した記事では、その理由を「スニーカーブームに押されているため」としていますが、私がお客様のお買い物同行をしている実感としてはちょっと違います。

そもそもなぜスニーカーブームなのか?

▲私も妊娠中はスニーカーばっかりでしたけれども。

記事の中では「履きやすさが重視されているから」という理由が挙げられていますが、履きやすいからスニーカーブームなわけじゃないと思うんですよね。
今はソールがスニーカーライクで歩きやすいブーツもたくさんあるわけですから。

ではなぜ、ブーツが売れないのか?

お客様の要望をヒアリングしていると、以下の2つの理由が大きいんじゃないかと思うのです。

ブーツはコスパが悪い

このところガウチョパンツやワイドパンツなどボリュームがあるパンツブームですが、これらとブーツの相性はあまり良くありません。
比較的何でも合わせやすいフラットシューズやスニーカーに比べ、ブーツには合わせづらいボトムが非常に多いです。

私が「着回しが効くアイテム」を提案するとき、様々なアイテムと組み合わせられるかどうかに加えて、季節を超えて使えるかも重視しますが、この点でもブーツは不利です。
素材を選べば春先まではぎりぎりいけるにしても、真夏に履くのはまず無理。

また、脱ぎ履きが大変だという点で敬遠する人も多いでしょう。

な・の・に!!
ブーツは一般的にスニーカーやフラットシューズより単価が高いんです。

かつては、「それでもブーツさえ履いていればカッコイイ」と思われるくらいのブームだったため飛ぶように売れていたわけですが、今はそうではない。
となると、消費者が離れてしまうのも致し方ありません。

若い世代の人口減少

ブーツと相性がよい服って何でしょう?

やっぱりミニスカートですよね。もしくはスキニーパンツでブーツイン。
どちらにせよ体型が露わになりやすいボトムで、若い女性じゃないとなかなか履けないアイテムです。

となると、ブーツってやっぱり若い人が中心に履くアイテムですよね。

では、そんな若い世代の人口を比べてみましょう。

こちら1990年の人口ピラミッド。
20代から10代後半の人口に注目して下さいね。

続いてこちら。2015年です。

す・ご・い・減・っ・て・る!!!
いやー、改めて比べて見るとびっくりしますね・・・こわすぎる・・・

ざっくり「ブーツ層」の人口は半分ですねー。こりゃ昔みたいに売れるのは無理だわ。
むしろこっちがメインの理由だったかも知れません!はい、解散!!(笑)

ではブーツが売れないと何が困るの?

これを読んでいる皆さんは別にシューズメーカーの方ではないと思いますので、「ブーツが売れないと私たちに何か問題でも?」ってところが一番気になるところだと思いますが。

ブーツに限らず、それが売れないってことは作られなくなる、ってことです。

現に今シーズンのブーツのラインナップは非常に少ないです。
となると、欲しいと思っても気に入るデザインやぴったりの形に出会いづらくなります。

もしあなたが、何らかの事情で、もしくは気持ちが動いて「久々にブーツでも買うかー!」となっても、こんな状態では、ほんのわずかな選択肢から選ばざるを得なくなりますよーってことです。

売れないものは作れないですから仕方ないですけど、さびしいですねぇ。
ブーツを買う予定がある方は、店を歩き回って気に入るものが見つからずに途方にくれる・・・なんてことがないように、ある程度ネットで絞り込むとか、お店に電話して品揃えを聞いておくとか、下調べをしっかりしておいた方がいいと思いますよ。

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