こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。
さて今日のブログ。
まずタイトルの質問、
豊富な人生経験を持っている人 vs 先入観なく話を聞いてくれる人
カウンセリングを受けるなら、あなたはどちらが良いと思いますか?
というのも、こんなツイートが話題になっていまして。
「子どものいない小児科医」という暴言が話題になっていますが、産婦人科や子ども領域を取材すると、たまに取材相手から「妊娠、出産、子育て経験がないとわからないですよね」という趣旨のことを言われます。そんなこと言われたら、医療記者は命がいくらあっても足りないですよ…。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) May 2, 2019
これ、カウンセラー界隈でもよく議題に上がるんですよね。
離婚カウンセラーは離婚経験がなくてはいけないのか?
不登校カウンセラーは不登校の経験、もしくは不登校の子供を持った経験がなくてはいけないのか?
答えはもちろんNO。そんなこと言ってたらキリがないですよね・・・・・・。
例えば。
私も3年前に子供を出産してから初めて分かることも多くありましたが、じゃあ今になって振り返ってみて、子供がいなかったあの時、お子さまがいたお客様にしたアドバイスの中で何か大きく間違っていたことがあったかというと・・・・・・。特に思い当たらないんですよね。
子供を産んだ経験もパーソナルスタイリングの糧になればそれは素晴らしいことだなとは思います。
が、自分が子を1人産んだところで、所詮n=1のデータが得られるだけですからねぇ。
子供を持つ全てのママたちの気持ちがわかるなんて、これっぽっちも思いません。
(まぁ産む前はちょっとは期待していましたけどね・・・・・・良いことと言えば自分の子育てネタを語ることで、お客様もちょっとは話しやすくなることくらいでしょうか?でもそれがなくても何ら問題ないレベル・・・)
むしろ、自分とクライアントの属性に共通性があることで、「私はこの人のことを理解できるはず」と慢心してしまうことの方が、よっぽど恐ろしい!!
for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)の服装心理学の講座でいつも話しているのは、
カウンセリングに最も重要なのは「私はこの人のことを何も知らない」という謙虚な姿勢だ
ということです。
どんなカウンセリングテクニックを知るより、この姿勢を維持している方が有益なくらい。
私はこのお客様のことを何も知らない。
聞いても聞いてもまだ知らないことがある。
そう思い続けて、常に1から教えていただく気持ちで接することは、カウンセリングを確実に深めてくれます。
でも、下手にお客様と共通する属性があると、こういう気持ちを持ち続ける事って難しいんですよねぇ。
自分のことの延長線上で、つい考えちゃう。人間って怠け者ですからね。
だから、何から何までしっかり確認しようという覚悟を保つのにはむしろ、お客様と自分の属性が全く違う方がいいぐらいだと思います。
豊富な人生経験はあくまで自分だけのものに留めておいて、他人の人生に振りかざしちゃダメよ、ってことなんです。
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