セミナーの満足度の高さと内容の豊富さは比例しない

こんばんは！
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano）です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。

私の YouTube チャンネルで先日のシチズンフラッグシップストア AT 銀座シックス一周年記念イベントの様子をアップしました！
上の画像をクリックしてご覧になってみて下さい♪

このイベントで私がどんなことを話していたのか、どんな雰囲気だったのかはこの動画を見ていただけるととても分かりやすいと思います。

動画の中でも話していますが、このイベントは一回あたり30分という非常に短い時間でした。
なので、何をメインとしてお客様に楽しんでいただくかというところがいつも以上に難しい課題だったんですよね。

セミナーやイベントの企画をする時に私がいつも意識していることは、ポイントをとにかく絞ること。
はっきりいって、内容の多さ（濃さではないことに注意！）と参加者の満足度は反比例する、と考えてもよいくらいだと思っています。
例えばセミナーであれば、お客様が持ち帰れるスキルやポイントを1時間以内なら1つ、2時間以内であれば2つ〜3つに絞るのが最適です。

幸運なことに、12年前の起業当初から度々セミナーをやる機会には恵まれましたが、当初は
「できるだけたくさんのことを伝えるのがお客様にとって良いことだ」
と思い込んでいました。
その結果、今考えると非常に分かりづらい総花的なセミナーになってしまっていたと思います。

ただ同時に自分でもビジネスや経営について様々なセミナーを受けていく中で、受け終わった後に「今日はこのことについて学んだ」とはっきり言えるセミナーの方が、「なんだか色々聞いたなぁ」と感じるセミナーよりも後々まで満足感が残りやすいということに気づいたのです。

人間は短時間でそれをたくさんのことを覚えられるようにはできていません。
ですから、たくさんのことを教えられるとそのほとんどを忘れてしまうのです。
だからこそ、ポイントが絞り込まれたセミナーの方が満足度が高くなるのでしょう。

そうなると、今回のイベントは30分ですから、何か１つにポイントを絞り込んでやっと成立する、という時間。
そこで今回は、シチズンフラッグシップストアという素敵な空間でパーソナルカラーの診断を味わって頂く、ということをメインに据えました。

ですからスタイリストもうちからたっぷり派遣し、診断はゆったりマンツーマンに。
その分、「パーソナルカラーとはなんぞや」といった説明やトレンドの解説は本当にワンポイント程度に抑えました。
1時間半〜2時間のセミナーなら、パーソナルカラー理論の説明は30分ぐらいかけて詳しく語ります。
ただ今回は似合う色を診断するんだよ、それがパーソナルカラーなんだよ、ということが分かる程度に収めました。

その結果、皆さん終わったときには口々に
「顔色が合わせる色によってこれほど変わって見えると思わなかった！」
という感想を下さいました。

一番最後に皆さんが口にされる感想がこちらの狙いと一致していることがとても大切で、その点で、このイベントは狙い通りのものを伝えられた、と確信できました。

こういったセミナーやイベントの企画が的外れにならないものができるかというのはやはり経験値が物を言います。
イベントに登壇する回数を重ねるのが一番ですが、受講者としての経験を積むだけでもだいぶ違います。
for*styleパーソナルスタイリストスクールでこういった現場にアシスタント参加できる機会を多数提供しているのは、セミナーやイベントを一つでも多く体験してもらいたい、という気持ちからなんです。
私も、たくさんの現場を提供できるようにもっとがんばらないとですね！