昔よく買っていたブランドや、よく行っていたお店の洋服が
今も似合うとは限りません。

にも関わらず、無意識にそのブランドを買い続けてしまったり、
その人のブランドのデザインとよく似たデザインを追い求めている人が
非常にたくさんいます。

これは、言うなれば「ファッション浦島太郎」

症状としては、
自分が一番おしゃれをする気持ちの余裕と時間があったころに
好んでいたブランドや服装の傾向が
今もアップデートされず頭に残ったままの状態になってしまうこと
が挙げられます。

 

この状態になってしまうと、
今の自分にもっと似合うデザインやブランドがあっても、
それが目に入らず、かつて似合ったいたであろうものばかりを
引き続き買い続けてしまいます。

その結果、周りから見ると、流行遅れと感じられたり、
若作りと思われてしまったり、
サイズや形が合わないのを無理して着続けることに・・・

 

さて、この恐ろしい症状の改善策はたった一つ。

今の自分に似合う洋服を着て、
自分で「これかっこいい!」と感じたり、
周りから「それ似合いますね」と褒められたり、といった
新たなファッションの成功体験を得ることです。

 

セルフイメージってなかなか簡単には書き変わらないので
こういうことが起こるんですよね。

今の自分の顔立ち、体型、雰囲気を客観的に把握することは本当に難しい。
ましてや、客観的に洋服を選ぶことなんて。

だからこそ、過去のお客様を知らない、私の方が
かえって、今のお客様に本当に似合う洋服を選びやすいんですよねー。

 

自分のクローゼットの中に10年以上前に買った服がたっぷりある人、
10年以上前から洋服の好みがほとんど変わっていない人は
一度、見直して見た方がいいかもしれません。

 

ちなみにこの症状、おしゃれが好きじゃない人や得意じゃない人だけの
ものではありません。

むしろ、おしゃれが好きな人ほど、
特有のスタイルに固執することがあるので危険です。

ファッション業界や、同業者の中でも
一目見るだけで、「あー、この人は、あの頃のスタイルが好きだったのねー」と
わかるような服装、ヘアスタイルの人はとっても多いのです。

 

特定のスタイルを好むことはまったく悪いことではないのですが
それと引き換えに、今の自分の魅力を損なうのはもったいないですよね。。。

ファッションのプロであっても、常に強く自戒しなければ
ついつい独りよがりなファッションになってしまいがち。
いつも新鮮な気持ちで、自分を見つめたいものです。