このブログをご覧になった学校ご関係者様から
会社見学のご要望を多く頂戴しておりますが、
業務多忙につき、2015年はすべての見学の受け入れを中止しております。
申し訳ございませんが、ご了承下さいませ。

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おしゃれが上達する基本の「き」

今年も中学生の企業訪問の受け入れを行いました。

これはキャリア教育の一環で、修学旅行で東京に来た生徒さんが
自分の夢の分野の企業をたずねて、仕事の様子を見たり、いろいろ質問したりする・・・という取り組み。

今年は2つの学校から受け入れを行いましたが
その子たちの生まれ年は1999年
んー、それってすごく最近だよねー、と思ってしまう私・・・笑

中学生といえば、「おしゃれデビュー」をする人が最も多い世代ではないでしょうか。
親が買ってきた服を着なくなり、
お小遣いをもらって自分で服を買いに行くようになったのが
中学生の頃だった、なんて人は多いはず。
そんな当時悩んでいたこと、覚えてますか?

私は、今回もリアル中学生からの質問を受けて
まざまざと思い出しましたよ。

例えば
「黄色いスニーカーを買ったんですけど、
どうやって合わせればいいかわからないんです」
とか
「そもそも何を着れば良いのかわからないんです」
なんていう質問をくれたんですが
これって、つまりは両方

「そもそもおしゃれってどうすれば?」

という質問ですよね。

あー、そうそう、
どこから始めれば良いのかすらわからないんだよねぇ、と。

これが、大人からもらった質問であれば
黄色と相性がよい色の話を、色彩学の観点から話したり、
着るもの選びの基準になる「似合う」ということを見つける方法・・・
つまり、ファッションの理論をお伝えします。

でも、相手は中学生。
まだまだいっぱいいろんな服を着て、たくさん冒険できる時期。

だからこそ、私はこんなアドバイスをしました。

「まず、お手本を決めようよ。
それで、その人の完コピ(完全コピー、ものまねですね)をすることから始めて見たら?」

と。

おしゃれが上達する基本の「き」

「学ぶ」は「真似る」から・・・とはよく言われますが、
これはおしゃれ上達にももちろん有効。

「こんなおしゃれがしたい!」と思う人の着こなしを
そのまんま真似することで、見えてくることはたくさんあります。

カラーコーディネートのルールや、「ファッションテイスト」について。
丈のバランスや素材の合わせ方、
袖をまくったり裾を入れたりといった着こなしアレンジ・・・などなどなど。

そして、何パターンも真似して、
ものまねコーディネートを着ている自分を見るうちに、
自分でもしっくりくるコーディネート周りから好評なコーデがある一方、
なんだか素敵に見えないコーデや、周りから評判が悪いコーデもあるということに気づきます。

その差を突き詰めていくと、
それが自分に「似合う」「似合わない」の大事な判断基準に。

まだ中学生なら、そんな「似合う基準」は、
失敗しながら自分の頭で考えて、身につけた方がためになる。
すべての分野に活かせる、
仮説を立てて分析するという論理的思考まで得られるからです。

でも、大人になると、なかなか失敗も冒険もできません。
それに中学生みたいに時間がたっぷりあるわけでもない。

だから、大人の方には、パーソナルスタイリングを通じて、
理論を先に学び、失敗せずにおしゃれができるようにする方法が有効です。

「真似」を通じておしゃれを身につけても、
パーソナルスタイリングを受けておしゃれを身につけても、
ベースとなる理論と、結果は同じです。

そして、理論を知ろう、発見しよう、という気持ちがないと、
おしゃれの成功確率がまちまちになってしまうことも、同じ。

打率を上げたいなら、どんどん「基本理論」を身につけるしかありません。
パーソナルスタイリングのときに、いきなりお買い物同行にご案内せず
まずはじっくりと外見&内面分析をして、似合うものの診断をするのも、
基本となる理論を知って頂きたいからなんです。

それにしても今はいい時代ですよね。
インターネットの発達のおかげで、
真似をするためのサンプルコーディネートには事欠きません。

大人のよいこの皆さんも(笑)、
パーソナルスタイリングのご依頼を下さる際に
「こうなりたい!」ってサンプルコーディネートを持ってきて下さると
話が早いかもしれません。

ゴールのイメージを明確にするためにも、
ぜひご自分なりの真似したい対象を、さがしてみてはいかがでしょう?

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