デフレが影響するのは「モノ」だけではない

 

「コーディネートメソッド」パーソナルスタイリストrisaオフィシャルブログ

最近とみに実感します。

「デフレ」というといわゆる「モノ」
つまり目に見え形として存在する「モノ」の価格が下がることだ、と
思いがちなのですが、
当然のごとく、手にとって触れない「サービス」と呼ばれる類いのものの価格も
下がりますよね。

昔って、マッサージは1時間1万円が相場だったけど
今は6000円が相場だよね、といったように。
(あくまで例ですが)

これって、消費者側としては意識することが多いのですが
提供者側に立つと、忘れがちなように感じます。

かつて、1万円で買っていただいていたサービスと同じ内容のままでは、
今、1万円払ってもらうことは難しい

ということを。

こういう仕事をしていると、
スタイリストさんから仕事の相談をされることも多く、

「最近ギャラが下がってるんですよー
仕事の内容は変わらないのに値段を叩くなんて
ひどいですよねー」

という風におっしゃる方も多いのですが、

仕方ないです。
デフレで、貨幣の価値が上がっているんですから。
それに、あなただって、同じ1万円で
昔より多くのモノを買えてるはずでしょう?

だからといって、デフレに合わせて
価格を下げろ、っていう話じゃありません。

同じ価格でも、以前より充実したサービス内容を
提供できるようになればよいのではないかと
私は考えています。

そのために、効率化できるところはする。

急にデフレになったわけではなく
徐々に徐々に物価は下落しているわけで
その間に、仕事の作業内容を見直して
効率化を図ることはいくらでもできたはずです。

そういった企業努力をしたくなければ
海外で、インフレが起きている・もしくは起きそうなところで
ビジネスをするしかないよね、と思います。

別にどちらが良い/悪いではなく、ここから先は選択の問題。
さぁどちらにしましょうか?

久野梨沙 Risa Hisano

スタイリスト・服装心理カウンセラー久野梨沙

(株)フォースタイル代表取締役、(社)日本服装心理学協会代表理事。

大手アパレルメーカーで年間売上総額60億円に上るアパレル商品を手掛けた経験と、 心理カウンセラーとしての知識を活かし、独自の「服装心理学に基づくパーソナルスタイリング」を生み出しました。
All Aboutファッションガイドなどファッションライター、セミナー講師としても活躍中。

プライベートでは2016年生まれの男児を育てる1児の母。

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