クールビズが難しい理由

今日は、クールビズ関連のお仕事で、
藤巻幸夫氏の事務所へ伺ってきました。
藤巻氏といえば、伊勢丹のカリスマバイヤー、
バーニーズニューヨークの立ち上げ、
そして「福助」の再生・・・という数々の業績を残してきた、
ファッション業界にいれば、誰もが知っている存在。
お話しをうかがえるのがとても楽しみだったのですが、
想像以上に、きさくで、ユーモアとサービス精神たっぷりの
素敵な方でした。
さて。
今日の藤巻氏のお話しでとても共感したのが、
「自分の中に、迷わない軸を持つべき。
それが、今の多くの日本人に足りない。」

という言葉。
クールビズの必要性に迫られるまで、
仕事に行く服装について悩み、
自分で一からコーディネートを考えなければ
いけないようになるなんて
想像もしていなかった、という人も多いでしょう。
クールビズが難しいのは
身だしなみマナーを守ればよいスーツスタイルと違って
「自分なりの正解」
を見つけ出さなければいけないからです。
・自分の仕事環境の気温
・自分の業種
・よく会う人(お取引先など)の業種
・よく行く場所
・与えたいイメージ・・・・などなど、
自分の「正解クールビズ」を決定づける様々な条件を洗い出し、
そこからアイテムを選び、
コーディネートを決めていく必要があるのです。
スーツスタイルでネクタイを外す
コットンジャケットとパンツを組み合わせる
長袖シャツ1枚+パンツ
半袖のきれいめポロシャツに短めの丈のパンツ

どれもクールビズのスタイリングであり、
この中のどれがいいのかは、TPOと、
何より「自分をどう見せたいか」という軸によって
異なります。
その軸が決まれば、
後はファッションの歴史や文化に基づいて
そのイメージに最も適したスタイリングを選べばいいだけ。
この一連の作業は、
自分にとって大切な物を見極める作業でもあり
ビジネス自体のやり方を考え直すきっかけにもなり得ると思うのです。
震災以降、自分のことについて
深く思いをめぐらした人も多いと思います。
私のお客様でも、職業を変えたり、
仕事のやり方を大きく変えたりといった人たちが
たくさんいました。
震災はたくさんの大切な物を奪いましたが、
反面、日本に多様な生き方をもたらしたのかもしれない、
と思っています。
そして、今年のクールビズは、
「多様なビジネスファッション」を、日本に
もたらしてくれそうです。
「自分の軸」が決まったら、それをどうファッションで表現するか。
それは、弊社にどうぞお任せ下さい。
私はこれから企業向けクールビズ研修や
パーソナルスタイリングで
クールビズでの「表現方法」をどんどんお伝えしていきます。
パーソナルスタイリストrisaのファッションセラピー

久野梨沙 Risa Hisano

スタイリスト・服装心理カウンセラー久野梨沙

(株)フォースタイル代表取締役、(社)日本服装心理学協会代表理事。

大手アパレルメーカーで年間売上総額60億円に上るアパレル商品を手掛けた経験と、 心理カウンセラーとしての知識を活かし、独自の「服装心理学に基づくパーソナルスタイリング」を生み出しました。
All Aboutファッションガイドなどファッションライター、セミナー講師としても活躍中。

プライベートでは2016年生まれの男児を育てる1児の母。

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