リニューアルした伊勢丹新宿店で買い物が楽しくなるのはこんな人


オープニングの際の取材にはあいにく行けなかったため、
先日個人的に行ってきましたよ、伊勢丹新宿店!!

ぜひとも完全プライベートモードのときにいって
一消費者として巡りたい!と思っておりましたが
偶然時間が空き、その願いが叶うこととなりました。

さて、今回のリニューアルでまず度肝を抜かれたのが
2つのエスカレーターを繋ぐように作られた「パーク」と呼ばれる
プロモーション&編集売り場(=伊勢丹が独自にセレクトした商品を並べる売り場)でした。

ショッピングバッグも上画像のものにリニューアルしていますが、
ここに描かれた音符のようなマーク。
これがパークの形を表わしているのです。
エスカレーターから下りてすぐパークをぐるぐる巡りたくなるように
設計されたのだそう。

その「パーク」は、各フロアの特徴をよく表わしています。
今回特に印象的だったのが、2階フロアの変化。

いわゆる「百貨店的」ブランドはかなり減らされ、
モード色が非常に強くなっていたのです。
2階と言えば、百貨店においては
「メシのタネ」(言葉遣いがアレですな・・・わかりやすさを重視しましたっ)。

そこをこれだけとがらせたことで
伊勢丹からの、「最先端のファッションに関心がある人に来てもらいたい」という
強いメッセージを感じました。

ブランドとブランドの間には、垣根がありません。
これは、大阪伊勢丹の不調の理由ともされている特徴。
買う前に、どういうブランドなのか知ってから買いたいとか
わかりやすい売り場でないと買う気がしないという人には
かなりお買物しづらい売り場でしょう。

でも、感性を大事にして、ワクワクするものを買いたいとか
感覚で何となく欲しい物はキャッチできる、という人には
これほど刺激的なフロアはないんじゃないかと思います。

私がお客様をご案内するとすれば・・・
シンプルなオフィススタイルが必要な女性は
今後はここにはご案内しなくなると思います。

ただ、今までなら路面店のセレクトショップなどをはしごしていた
クリエーター系のお客様個性を出したい経営者の方などは
ここ1店舗で幅広いスタイリングがご提案できる、とすごく楽しみになりました。

ただし、小さいサイズのお客様は、どんな方でもお連れしたい!
その理由は、Sサイズのブランドの充実
M-プルミエや、シビラ、ベラルディといった
近隣ではSサイズ売り場に入っていなかったブランドが
Sサイズの売り場に展開されているのです。

年齢にもよりますが、
伊勢丹のSサイズ売り場である「ストロベリーショップ」と
お向かいさんのマルイにある「クリスタルシルフ」があれば
小さいサイズの方の洋服はほぼ事足りるのでは、と思うほど。

あとは、お会計がもうちょっとスピーディーになってくれれば・・・
今回自分でお買物をしてみて改めて実感しましたが
百貨店ならではの集中レジシステムは
リニューアル後もやはりそのままで、
お会計一つ一つにすごく時間がかかるのです。

実はコレ、忙しいお客様をご案内するときに必ず聞かれることなんですよね。
「なんでデパートって、こんなに会計に時間がかかるんですかね?」って。

もし伊勢丹のオンラインショップで
伊勢丹新宿に展開されている商品がすべて手に入るなら
お店では試着だけして、
その場でスマホを使ってオンラインで購入した方がいいのでは・・・とさえ
思ってしまいます。

これ、なんとかならないかなぁと思っている人、
私だけではないと思うんですが・・・
私も元々メーカーにおりましたから
いろいろな事情はよーーーく知ってはいるのですが、ね。

さて、長くなってしまったので
伊勢丹新宿店で個人的に気になったもののレポートは
次の記事で!!

 

久野梨沙 Risa Hisano

スタイリスト・服装心理カウンセラー久野梨沙

(株)フォースタイル代表取締役、(社)日本服装心理学協会代表理事。

大手アパレルメーカーで年間売上総額60億円に上るアパレル商品を手掛けた経験と、 心理カウンセラーとしての知識を活かし、独自の「服装心理学に基づくパーソナルスタイリング」を生み出しました。
All Aboutファッションガイドなどファッションライター、セミナー講師としても活躍中。

プライベートでは2016年生まれの男児を育てる1児の母。

詳しいプロフィールはこちら!