今年もクールビズに特化した身だしなみ研修のご依頼を多数頂き、
それぞれの企業さまに合わせた資料作りに追われています。

 

クールビズは日本独自のファッションなので、
英国をルーツとした、「正しい」とされているスーツの着こなしマナーだけでは対応できません。
まさに現在進行形で、日本が、自国のビジネスと気候に合ったファッションを生み出している状況。

だから、毎年、新しい素材や新しいデザインが生まれ、主流となるデザインも違ってきます。

 

そんな中で、私がパーソナルスタイリングのお客様にお勧めするときや
企業で研修を行なうときには
「一般の人にきちんとして見える着こなしのポイント」とか
「現段階でそれぞれの企業が採用しているドレスコード」などの情報を加味して
伝える相手(企業)にとって、現段階で最適だと思われる情報をお伝えすることとなります。

 

パーソナルスタイリストをやっているおかげで、
いろいろなお客様のお話をヒアリングさせて頂く機会があるため
様々な業種のドレスコードの情報が自然に集まってきます。

もちろん、企業研修の際に人事ご担当者から
就業規則や現状のクールビズへの対応などもうかがえます。

こういった新鮮な情報があるからこそ、最適な判断ができるのだと思っています。

 

もちろんスーツの着こなしマナーは大事。
「本来スーツはこうあるべき」って語りたい気持ちもわかる。

でも、「あるべき」論にこだわりすぎぎた結果
実践する人がやりづらくて仕方ない身だしなみを押しつけてしまって、
「あーー、面倒だからもう身だしなみなんてどうでもいいや」
と思われてしまっては元も子もないと思うのです。

 

ファッションが好きだと、「あるべき」論ばかり振りかざしてしまいがち。

 

私はすごくファッションが好きで
おしゃれのためなら多少の苦労はいとわないのですが
みんながそうではありません。
(というより、そうでない人の方が圧倒的に多いですよね)
ファッション業界にいると、そのことをついつい忘れがち・・・

 

「こういうお店で買わなきゃだめですよ」とか
「これくらいの値段をかけなきゃだめですよ」という情報だけではなくて

「これさえやれば、印象はよくなりますよ」とか
「とりあえず、この部分だけ押さえておけば大丈夫です」といった
実践的な情報もしっかりお伝えして、とにかくやってもらうのが大事だなーと思うのです。

 

やってもらわなきゃ変化も起こらないし
結果も出ないんですから。