一昨日、次のようなニュースが出て話題になりました。

「ヴェルサーチが日本市場に再進出」(Fashionsnap.com)

ヴェルサーチは2009年秋

日本国内にあった全4店舗を閉鎖しました。

バブル期に日本でも一世を風靡したブランドでしたが、
リーマンショック以降、日本での売り上げが伸び悩み、

撤退を決定。

そしてその2年後となる2011年秋冬シーズンより、
新生ヴェルサーチジャパンとして
元ジルサンダージャパン代表の

斎藤博氏を迎えて再上陸するようです。

日本を既に撤退してしまったブランドは意外と多く、
中でも非常にインパクトが大きかったのが、D&G

ドルチェ&ガッバーナのセカンドラインです。

※セカンドラインとは、元々のブランドイメージを生かしつつ
価格を抑え、より買い求めやすくした商品群のこと。


D&G撤退の一番大きな理由は、

似たようなブランドが日本市場にあふれてしまったので
ブランドの優位性が保てなくなってしまったことでした。

ヴェルサーチが撤退する際には
そういったコピー商品については言及されていませんでしたが
このブランドにも、似たブランドが多くありましたから
多かれ少なかれ、売り上げ不振に影響していたのではと感じます。

日本ではよく、中国市場を見て
「コピーが多い」「パクリが多い」と揶揄しますが、
日本でも、実はコピーと取られても仕方ないような商品は
存在しています。

しかし、コピーの仕方が洗練されているため
訴訟もできない・・・といったケースも多いのでしょう。

コピーの定義というのも難しいもので、
私がアパレル企業でマーチャンダイザーとして勤務していた当時は
競合ブランドで売れたデザインを素早く取り入れて
そのシーズン中にいち早く生産、販売するというような手法も
盛んに取り入れられていました。

それがコピーか、コピーでないか。

とても難しい問題です。

一方で、商標権担当者が、
毎日のように新たに出てくる模倣品に対して
対応に追われているのも、いつも目にしていました。
非常に複雑な思いで。

日本では特に「自分らしさ」よりも
「トレンド」を重視する人が多く、
そのため売れるものが画一化しがち。

だからこそ、流行ったブランドであれば
コピー商品でも、売れます。

それは、「和」を重んじる文化のため
周りから浮くことを恐れる・・・という国民性も
大きく関わっているのかもしれません。

ただ、私がパーソナルスタイリストとして
活動してきた中で、
確実に「自分らしさ」「人とは違う何か」
アピールしたい、と思い始める方が
増えてきているのもひしひしと感じています。

ソーシャルネットワークが発達してきて
個人のアピールの場がますます増えれば
その傾向はもっと強まるのではないか、と
思います。

そうなると、ブランドが生き残るにも
なにはなくとも、差別化

他ブランドとは違う、「何か」をアピールできるかどうか。
コピー商品を作っている場合ではなくなるはずです。

明るいニュースが少ないファッション業界で、
ヴェルサーチの再上陸が、
これからの日本におけるブランド戦略の

新しい方向性を示してくれるかもしれません。

個人的に、とても気になるニュースでした。

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